| OpenXOPS利用プロジェクト作品を公開 | 2020.11.04 00:00 |
10/30に、yosiさんよりOpenXOPS採用プロジェクトである
「OpenXOPS_yosi-mikan_Concept Vol.05」が公開されました。
OpenXOPS_yosi-mikan_Concept Vol.05
PV:https://www.youtube.com/watch?v=7X471y2KqCE
DL:https://ux.getuploader.com/dorayosi2526/download/74
今年3月末に公開されたVol.04のアップデート版です。
すでに前置き不要な気がしますが、今回も私よりOpenXOPSベース
のゲーム本体exeと、XopsAddonCreatorベースの専用エディタ
(非公開)を提供しました。
今回も当ブログで技術解説します。
※解説上、一部作品のネタバレを含んでいます。ご了承ください。
「OpenXOPS_yosi-mikan_Concept Vol.05」が公開されました。
OpenXOPS_yosi-mikan_Concept Vol.05
PV:https://www.youtube.com/watch?v=7X471y2KqCE
DL:https://ux.getuploader.com/dorayosi2526/download/74
今年3月末に公開されたVol.04のアップデート版です。
すでに前置き不要な気がしますが、今回も私よりOpenXOPSベース
のゲーム本体exeと、XopsAddonCreatorベースの専用エディタ
(非公開)を提供しました。
今回も当ブログで技術解説します。
※解説上、一部作品のネタバレを含んでいます。ご了承ください。
Vol.05のゲーム本体verは「0.30」です。
前回のVol.04(Ver:0.27)からの主なアップデートは以下の通りです。
・追加エフェクト機能追加
・スプライト描画機能追加
・ブロックへのHP(耐久値)設定機能追加
・プレイヤーの腕表示機能追加
・サウンド再生をDirectSoundに変更
・その他、複数のバグ修正や仕様改善
・・・なんか少ないと思いますよね?
正直、私も書いていてなんか少ないと思ってしまいました(汗
実際には、細かい機能追加が複数入っているのですが、わざわざ
大声で紹介するような内容でもなく、
主要アップデートのみ紹介しようとすると、これぐらいしか残ら
ないのです(;;
1、追加エフェクト機能追加
今回のアップデートによる最大の目玉機能です。
「追加エフェクト」と言ってもあまりイメージがわかないと思い
ますが、手榴弾の煙みたいな自由な描画演出を追加できる機能
です。
他所では、焚火の演出や桜が散るような演出のデモ動画を公開
しましたが、発送次第で自由な演出が可能になります。
元から機会があれば実現したいと考えていた機能であり、
(見た目は)割とそれっぽい機能にはなったかなと思っています。
やや技術的な話をすれば、エフェクトの処理自体は既存の手榴弾
の煙や、発砲時のマズルフラッシュや出血時の演出で用いている
計算をそのまま流用しています。
あくまで簡易エフェクトであり、諸々の計算はCPUでやってい
ます。GPUで処理するようなパーティクルではありません。
追加エフェクトの作成は手作業であり、何か専用ツールがある
わけではありません。
本当は、エフェクト作成の支援ツール(ビュアー・テストツール)
を用意するべきなのですが、そこまで実現できませんでした。
かなり癖が強く、経験に頼る機能になっており、今までXOPSに
存在しなかった機能でもあることから、使いこなすのが難しい
機能になってしまっています。
(yosiさんごめんなさい。)
yosiさんの作品では「UNDERGROUND2_KT E」で水しぶきの
演出があります。
前述の通り使いこなすのが難しい機能であるがゆえ、同演出の
エフェクト調整は、私が協力させて頂きました。
2、スプライト描画機能追加
画面内に、任意の文字や画像を出す機能です。
XOPSでは、標準でイベントメッセージの表示機能がありますが、
スプライト描画機能を用いれば、任意の位置に任意のメッセージ
や画像が表示できます。
かなり地味な機能なものの、ゲームプレイ中にプレイヤーに何か
情報や案内を出すことができ、演出の幅が広がっています。
機能としても比較的使いやすい(と自負している)うえ、多様な
演出にも使える、応用しやすい機能です。
3、ブロックへのHP(耐久値)設定機能追加
そのまま名前の通りですね。
XOPSをやり込んでいる方からすれば「???」だと思いますが、
ブロックにHP(耐久値)を持たせる機能です。
小物のように、特定のブロックが破壊できるようになります。
「いやいや、それ小物で良いじゃんww」っていう話ですが、
破壊されるまでは あくまで普通のブロックなので、ブロックの
上に乗ったり、AIの視界を遮ったりできます。
ただ、意外にも言う以上に使い道が難しい機能ではあります。
RELIC3_KTの窓や木箱、AZUR CAMPUS_KTの火薬が入った
木箱、などで破壊可能なブロックが使われています。
私が半場思い付きで実装したにも関わらず、yosiさんが作品で
しっかりと活かしてくれました(^^;
4、プレイヤーの腕表示機能追加
XOPSにおける、HOMEキーによる腕表示を強制的に行うイベント
機能です。
TOWER_KT Easyにおいて、M4 SPCによる敵表示の演出をする
ために、腕を強制表示するために実装しました。
5、サウンド再生をDirectSoundに変更
かなり内部的な話になりますが、サウンド再生機能をezds.dllから
DirectSoundに乗り換えています。
Vol.04のVer:0.27では、サウンド再生にezds.dllを使っていましたが、
バージョンアップに伴い多機能になったことで、ezds.dllの仕様
では不足するようになったため、
Vol.05のVer:0.30では、サウンド再生にDirectSoundを使用する
ように変更しています。
基本的には、OpenXOPS(本流)で使っているコードを、ほぼその
まま流用しています。
とは言っても、サウンドの聞こえ方はDirectSoundでも変わらない
(ように作ってある)ので、
「ゲームの実行にezds.dllが不要になった」という以外、プレイヤー
には直接関係ないとは思います。
6、その他、複数のバグ修正や仕様改善
その名の通り、その他モロモロです(^^;
OpenXOPS(本流)へのコミット分の反映や、細かい仕様追加
や仕様改善などを行っています。
ひとつ例を挙げると、かなり細かい芸ですが、
すでに実装済みの追加武器機能で、スコープ表示時のレティクル
(照準)の色を(作り手のyosiさんが)変更できるようになって
います。
例えばMINE_KTでは、HK416のスコープ時のレティクルの色が
赤色に変更されています。
簡単ですが、技術的な解説は以上です。
yosiさんが書かれている「Vol.05の制作秘話」でも紹介されて
いますが、他の方のaddonや、XOPSに限らず他のゲームなど
複数のコンテンツからインスピレーションを受けて、本作品を
作られているようです。
・・・紹介されている元ネタを知っている方は、「あれか!」
っと共感できるのではないでしょうか?
やっぱり、日ごろから多方面にアンテナを張っている人は、発想
が違いますね。
流石です。頭が上がりません。。
また、本プロジェクトのために開発しているゲーム本体(と専用
エディタ)も、増改築を繰り返した旅館のようになりつつあり、
かなりカオスで鬼畜な仕様になりつつあるのですが、
開発者本人(私)はまだしも、その仕様に追従しながら作品を
仕上げるyosiさんは凄いなぁ っと思っています。
現時点で、(yosiさん以外に)皆さんにもaddonを作って頂ける
想定はできていない状況で、詳細仕様や専用エディタの公開目途
は全く立っていないのですが、いつか公開・・・できるだろうか。
OpenXOPS_yosi-mikan_Concept Vol.05、皆さんもぜひプレイ
してみてください。よろしくお願いします。
※各作品の問い合わせについては、各作者へ直接お願い致します。
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