前回の投稿から日が経ってませんが、ブログ執筆です。

OpenXOPSを採用したプロジェクトとして、
9月30日に近条氏の「OpenXOPS_mikan x kinjou Custom Vol.1 Rel.2.1」、
10月25日にはyosi氏の「OpenXOPS_yosi-mikan_Concept Vol.03」が、
それぞれ公開されました。

OpenXOPS_mikan x kinjou Custom Vol.1 Rel.2.1
　SS：http://xops.biz/modules/myalbum0/photo.php?lid=1632&cid=5
　DL：http://up.xops.biz/　ofi5571.zip
OpenXOPS_yosi-mikan_Concept Vol.03
　PV：https://www.youtube.com/watch?v=rQ1A9Gmjhuo
　DL：https://ux.getuploader.com/dorayosi2526/download/72

近条さんの作品については、今年（2019年）4月頃に一度公開されたものを
今回一部修正して再公開されているようです。
yosiさんの作品は、今年3月に公開されたVol.02のアップデート版です。

今回も、私がOpenXOPSベースのゲーム本体のexeと、XopsAddonCreator
ベースの専用エディタ（非公開）を提供しています。

基本的に、お二人が使われているゲーム本体（exe）は、ゲーム名の表示や
その他細かい変更・調整が入っているだけで、ベースは同じです。
正しくは、近条さんの作品のexeのバージョンが0.22、yosiさんのexeは0.23
となっている通り、バージョンに僅かな差異はあるのですが。
以下、特に両者を区別せず解説します。

　※解説上、一部作品のネタバレを含んでいます。

0.21までの機能については、前回触れている通りなので、今回はバージョン
0.22・0.23で追加された機能をベースに説明します。

0.21⇒0.23への主なアップデート内容は次の通りです。
　・イベントカメラ機能追加
　・画面へのテクスチャマッピング機能追加
　・画面を揺らす機能追加
　・画面をブラックアウトする機能追加
　・発砲回数を判定する機能追加
　・その他軽微な機能追加やバグ修正　など


１、イベントカメラ機能追加
ゲーム本体のexeを作った人間からすれば、今回一番の目玉機能です。
ミッションプレイ中に強制的にプレイヤー視点を切り替えます。
分かりやすい話、ミッション中にXOPSのオープニングみたいなシーンを
挟むことができるわけです。
実際には、現バージョンにおいてはXOPSのOPのようにカメラをスムーズ
に移動させることはできないのですが。
yosiさんのミッション「GARRISON_KT Hard」で、ミッションがある程度
進んだ場面でイベントカメラを用いた演出が見られます。
他にも色々応用が利く機能です。今後の作品にご期待ください。
・・・さらっと「ご期待ください」とか適当なことを言っていますが、
　　　実際に皆さんにお届けする作品を作られるのは、yosiさんと近条さん
　　　なのですが（笑

２、画面へのテクスチャマッピング機能追加
イベントカメラに次いで、これも大きなアップデートのひとつです。
画面全体に1枚のテクスチャを貼ります。透過チャネルにも対応している
ので、プレイヤー画面の一部に文字やイラストを出すことも可能です。
yosiさんのミッション「GARRISON_DE」で、プロジェクト名や関係者の
名前などクレジットを出す演出が見られます。
これもこれで、他に色々応用できる機能だと思います。

３、画面を揺らす機能追加
そのままの意味です。分かりやすいですね。
今までのXOPSには ありそうでなかった機能で、プレイヤーの画面が上下
に揺れます。
近条さんの作品「Suspicious ship」で、船内に入ろとすると音と共に画面が
揺れるアレです。
他のゲームを見ていた際に思いつき、今回実装した機能です。
ミッション中に、ちょっとしたアクセントとして機能します。
個人的には結構気に入っている機能のひとつです。

４、画面をブラックアウトする機能追加
少しづつ画面を暗く・黒くした後、数秒後ぐらいに少しづつ元のゲーム
画面に戻す機能です。
ゲームクリアー or ゲームオーバー時の演出で存在しますが、ミッション中
に任意のタイミングで表現できるようになっています。
実は、逆にホワイトアウト（白くする）機能も付いています。

５、発砲回数を判定する機能追加
プレイヤーが発砲した回数をカウントします。
実は芸の細かい機能で、例えばこの言葉の通り全武器をカウントしたり、
SD（サイレンサー）が付いた武器はカウント対象から外したりとか、
細かい設定ができたりします。
潜入ミッションで、プレイヤーが何発か発砲したことを検出したら
何かイベントを起こすとか、アイディア次第で応用できるわけです。
地味なイベント判定ですが、あれば使える機能です。

６、その他軽微な機能追加やバグ修正　など
特に改めて説明するほどでもない機能がいくつか付いています。
あとは細かいバグ修正とか。

0.21⇒0.23で付いた主な機能は、ざっとこんな感じです。


XOPSでaddonを作ったことがある方ならお分かりの通り、XOPSには
イベントポイントと呼ばれる機能が付いているのですが、「ランダムパス」
とか「死亡待ち」とか「イベントメッセージ表示」とか、10個くらいしか
種類がありません。
ところが、本専用exeには とんでもない数のイベント機能が付いています。
具体的には、細かいものを数えると、追加で100個以上付いているんです。

後からイベントを追加しまくっているので、順番とかがグチャグチャ
なんです（＾＾；
いつかイベントも整理・整頓したいなぁ。

追加で100個以上のイベントを実装する苦労もそうですが、
それ以上に、それら膨大なイベントを巧みに組み合わせて、作品を作る
yosiさんと近条さんは、本当にすごいと思います。
私が作っているのは、単なる実行ファイル（exe）だけなので、皆さんが
楽しめる作品を提供されているのは、紛れもなくお二人です。。

今回お二人の作品を拝見して、やっぱりクリエイティブなことができる
人は違うなぁ～っとか思ったり。


そんなこんなで、ゲーム本体（exe）と、非公開ながらエディタの開発を
担当した私から、簡単な解説をしてみました。

みなさんも、yosiさんと近条さんの作品をぜひ遊んでみてください！
また、今後の活動にもご期待ください。

　※各作品の問い合わせについては、各作者へ直接お願い致します。