3月26日（火）に「OpenXOPS yosi-mikan Concept Vol.02」を公開
しました。
OpenXOPS yosi-mikan Conceptはyosiさんと共同で制作しているaddon
パッケージで、去年10月に公開したVol.01のアップデート版です。
　＞ダウンロードはこちら

Vol.01の時の体制と同じで、私が付属の専用EXEと専用エディタを作り、
yosiさんがaddonを作っています。
addon自体の説明はyosiさんにお任せするにして、私は専用EXE側を
紹介したいと思います。

作品自体が「Vol.02」とうたっていますが、同梱の専用EXEのバージョン
も0.14から0.21に上がっています。
バージョンが7つ上がっていますが、最初から0.21の採用が計画されて
いたのではなく、0.15、0.16・・・とバージョンを作っていくうちに
Vol.02に0.21が採用されました。

0.14⇒0.21への主なアップデート内容は次の通りです。
　・マップ/人/小物のテクスチャを変更する機能追加
　・イベントチェーンを追加する機能追加
　・イベントパスやAIパスを分岐する機能追加
　・追加小物や追加人物を5個読み込めるように
　・FFを有効化する機能追加
　・ミッションの並び順を指定する機能を追加
　・その他、OpenXOPS自体のバグフィックス反映　など

以下順に解説します。


１、マップ/人/小物のテクスチャを変更する機能追加
ミッションプレイ中にマップ・人・小物のテクスチャを変更する機能
を実現しています。
今までも通称：謎人間を用いることで人のテクスチャを変更する
ことはできましたが、新たに専用EXE側で正規の機能として追加
しました。
別途指定したテクスチャを読み込み、ミッション中に任意の
タイミングでマップや人・小物のテクスチャを切り替えできます。
使い方次第で様々な表現ができ、表現の自由度が大幅に広がりま
した。
一見簡単に聞こえる機能ですが、OpenXOPS全体のリソース管理
に手を入れる必要があり、地味に大変な機能です。

２、イベントチェーンを追加する機能追加
並列処理するイベントチェーンを4本以上増やせるようになって
います。
本家XOPSやOpenXOPSでは、ミッション中並列に（同時に）処理
できるイベントチェーンは3本まででしたが、
専用EXEでは4本以上に増やせるようになっています。
今まで専用EXEに追加してきたイベントポイントと合わせることで、
さらに複雑なイベント処理が行えるようになりました。特に条件を
OR判定したいときに威力を発揮します。
（例えば、プレイヤーが到着するか　特定人物が死亡した場合、
　ミッション成功とか。）
イベントチェーンの並列数追加自体は、定数1個変えることで実現
できるのですが、ミッション中に途中からイベントチェーンを追加
する機能をつけるのが大変でした。

３、イベントパスやAIパスを分岐する機能追加
イベントパスやAIパスを、特定のタイミングで切り替えられる機能
を実装しています。
線路のポイント分岐のように、イベントやAIパスを任意の方向へ
切り替えできます。
こちらも、複雑なイベント処理を実現するには必要な機能です。
そんなに難しい機能ではないので、皆さんも作られては？（鬼

４、追加小物や追加人物を5個読み込めるように
そのままの意味です。
追加小物や追加人物を、1つのミッションで5個読み込めるように
しました。
技術的には大して難しくないのですが、当然想定していない仕様
だったので、ソースのそこらじゅうを修正する必要があり面倒
でした。
追加小物の複数読み込みについては、OpenXOPS本流側でも
R211としてコミット済みです。

５、FFを有効化する機能追加
特定人物のFFを有効にする機能です。
ネタバレになるかもしれませんが、「DUEL2_KT」で使われて
います。
デバック用コンソールの"FF"コマンドをイベントポイント化した
だけですが、当初のFFコマンドは全員に対してFFの有効・無効を
切り替えることしか想定していない設計で、個々の人に対して
FF設定が効くよう設計を変更しました。
（R211としてコミット済みです）

６、ミッションの並び順を指定する機能を追加
メニュー画面のミッション並び順を指定できる機能です。
本家XOPSやOpenXOPSでは、addonはアルファベット順にソート
され表示されるため、ミッションの並び順を意図して指定するには
ミッション名の先頭に数字を付けるなどの工夫が必要でした。
今回専用EXEでは、ミッション側で表示順序を指定できるように
なっています。
画期的な機能に聞こえますが、開発する側からすれば、割と簡単に
実装できる機能です。

７、その他、OpenXOPS自体のバグフィックス反映　など
OpenXOPSの純正・本流側のバグ修正を反映したり、専用EXE
に出た特有のバグをつぶす作業をしました。
「専用EXEに出た特有のバグをつぶす作業」とサラッと書き
ましたが、これが一番大変でした（＾＾；


主な追加機能としては、これくらいです。
その他、前バージョンから既に追加していた機能については、
前の記事をご覧ください。

本プロジェクトで用いている専用EXEに大して、興味をもって
頂いている方がどの程度いるか分かりませんが、
そろそろ資料か何かでまとめたほうが良いのでしょうか。